アクセサリ・陶磁器・雑貨の手作りユニット

うたかたファクトリー

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素焼き上がり・ヤスリがけ

素焼きからあがったお皿たちをヤスリがけしました。

先述の通り、面倒くさがりの私はこの作業が苦手で苦手で
つい溜め込んでしまいました。

それがこちら。

大量のお皿

 

どうすんのマジでこれ。ってなりました。
ヤスリがけの手間もそうなんですが、焼成費が……

ともかく、磁土練込は基本的に3回ヤスリがけします。
まずメッシュヤスリ、次に600番、最後に1200番。
ふつうの粘土よりキメが細かいんですね。あと、模様を綺麗に出すため。
さらに面倒くさいという。

3mm弱ととても薄く、素焼き後の時点では脆いので、慎重に。

スポンジヤスリを使います。
このスポンジヤスリもなかなかお高くて、減るたびにストレスです。

 

でも、見てください。近くで見ると本焼き前でもこんなにきれいなんですよ。
こちらが木目(四角い大きい皿)。トルコとらくだ色、それに失透磁土です。

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そしてこちらが薔薇(小さくて深い碗)。藤色のグラデーションです。

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うっすらとした模様、写真で伝わるでしょうか。

本焼きすると、とても丈夫になってハッキリとした模様が出てきます。
テスト的にそれぞれ1~2枚焼いてみる予定です。来月中旬予定。

うまく焼けますように。

にゃん香炉ができるまで

ショップいままでの作品でご紹介している「にゃん香炉」が
どのように作られているかご紹介します。

まず、ろくろでベースの形を作ります。2時間ちょっとかかります。

にゃん香炉メイキング

それを乾燥させて削ってまんまるにしたら、逆さにして耳・しっぽ・足などをつけていきます。

にゃん香炉メイキング

 

奥にある3つが削ったばかりのベースで、手前のふたつが形ができたもの。

にゃん香炉メイキング

この後、乾燥させて素焼きして、ヤスリがけします。
(この工程がいちばん嫌いです……めんどうで)

その後、釉薬をかけます。
試作品で色違いの写真しか撮ってませんでした。

にゃん香炉メイキング

本焼きして、できあがりです。

にゃん香炉メイキング

窯のスケジュールもあって、制作期間は1ヶ月程度でしょうか。
ありがたいことに、マットちゃんは早速、里親さんが見つかりました。
みなさんにかわいがっていただけるといいな。

練込という陶芸手法について

私が現在、主な作陶手法としている「練込」について
少しみなさんにご紹介したいと思います。

練込とは、通常の絵付けや釉薬での色付けと違い、
予め色土を用意して、それを組み合わせて模様を作っていく手法です。

ちょうど半磁土で薔薇の小皿を作った時の工程の写真を
先生にたくさんとっていただいたので
写真を用いて手順の一例をご紹介します。


 

まず、色土を用意してグラデーションを作成します。

練込:色土作成

トルコの練込顔料を使って、トルコ5%から白のグラデーションを作成しました。

出来上がったグラデーションから、
花びらの元になるパーツを作ります。

練込:グラデーション

ちなみに磁土の場合で言えば、水分調整から色土の作成までだけで
先日は2時間かかりました……

作った花びらを、長さ順に水で接着します。

練込:パーツの接合

接着した花びらを、ロールアップしていきます。


練込:巻き上げ 練込:巻き上げ

巻き終わって、薔薇の模様ができました。
半磁土などの陶土の場合、1週間ほど寝かせます。

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5mm厚にスライスします。きれいな薔薇模様が見えてきます。練込:スライス

これを石膏型にかぶせて、お皿の形にしていきます。

練込:成形

その後、素焼きしたあとヤスリがけして、透明釉薬をかけて本焼きしてできあがりです。

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ご覧のように練込は、作陶初期から想像力を必要とします。
色の調整・どんな模様になるのか・目指す模様に
近づけるにはどのような手順を踏むか。

手間がかかるぶん、普通の色付けではできない
複雑で美しい模様ができるのが練込の魅力です。

ひとつの模様の塊からは何枚か同じ模様がとれますが
決していつでも同じ模様ができるとは限らないのも
一点ものとしての魅力につながっています。

対面販売では、磁器練込を中心に素敵な作品を
たくさんご用意できればと考えています。

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