アクセサリ・陶磁器・雑貨の手作りユニット
手作り市の話題中心で
すっかり忘れ去られた感のあるひょうたん皿ですが
ちゃんと制作は進んでいますよ。
平たく作った皿を、ちょっと変わった形にするために
超鋼カンナで削りました。
左が作業前、右が作業後です。
上面がまっすぐを、レンゲが2つくっついた形にする作業です。
で、超鋼カンナというものはこういうもの。
これでカリカリ削っていくわけですね。
あんまり磁土以外で使ってるイメージない道具かも。
磁土を削るときは、「完全に乾燥する直前」がベストです。
完全に乾いてしまうと硬くて骨が折れるし、
とはいえ生だとカッテージチーズみたいにばさばさになってしまいます。
しかしこの「完全に乾燥する直前」、
最も削りやすいんですが、最も脆いんですね。
案の定、5枚中2枚割りました……
3色セットなんですが、ピンクは1枚しかマトモなのが無くなってしまいました。
釉掛けどうしようかなぁ。
その後は、おまけのぷりけつさん(仮)を作りました。
先方さん見てないと思うので書いちゃうけど、
お皿につけるサプライズプレゼントです。
もともとひょうたん皿にはアロマストーンを置く想定なので
ストーンは買ってくる予定でした。
でも、あれ別に単なる素焼きなので、作ってしまおうと。
シンプルな豆型のアロマストーンを5×3の15個に、
人型のぷりけつさんを添えてみようかな、と思って。
まあぶっちゃけ既製品のパクリなのですが、既成品サイズが大きすぎたので。
乾燥もろもろを考えると、20日の素焼き窯に入れるには
昨日がリミットだったんですね。
寝っ転がっている人は教室で作れたのですが、そこでタイムリミット。
まさかの自宅に磁土持ち帰りで手びねりしていました・笑
うまいこと焼けるかなー。
先日、ひょうたん皿に載せるとご紹介した
アロマストーンですが、お皿より一足先に
できあがりました。
というのも、これは素焼き仕上げで、
お皿は酸化焼成仕上げなので、
この子たちだけ早く上がってきたんですね。
磁土だからこその真っ白な焼き上がりが気に入りました。
素焼きは、スポンジのように細かい穴が
たくさん開いている状態です。
「焼き締め」といって、本焼きしてしまうと
この穴がふさがります。
釉薬をかける前に素焼きするのも、
この穴に釉薬が染みこむようにするためです。
今回はアロマオイルを垂らして染み込ませ、
香るように使用するため、素焼きで仕上げました。
中でもお気に入りはこの寝っ転がってる子です。
素焼きの素朴さを活かすために
ヤスリがけ無しでできあがりにしようかと思ったのですが、
スポンジヤスリで磨くとちょうどいい感じだったので
600~1800番までヤスリをかけました。
更に布ヤスリをかければ、つるっつるにはなるのですが
素朴さが失われてしまうため、この状態でできあがりです。
磁土を丸めて素焼きにしただけの簡単な制作でした。
(とは言え、手びねりが苦手なのでうまくできませんが……)
自分で試しに使ってみましたがいい感じなので、
練り込みで余った中途半端な粘土は全部丸めちゃおうかな。
早くお皿を仕上げて並べてみたいですね。
お皿は今週末に本焼き準備をして、
来週の焼き上がり予定です。
さて、ここまで幾ばくかの犠牲を乗り越えて、
3色2枚ずつ、計6枚はきれいに形のとれた、
ひょうたん皿の最後の作業。
この次は作品紹介でご紹介できるはずです。(できるといいな)
ヤスリがけと施釉をして、本焼き準備です。
施釉にかなり悩みました。
この形と模様であれば、本来なら透明釉がけが美しいと思います。
しかし、今までの経験上、7割方ヒビがいってしまう可能性がありまして。
磁土の腰の弱さ、この薄さが釉薬の重みに負けてしまうんですね。
しかも今回は貼り込みで作ったため、土をあまり締めれていません。
すると消去法で、無釉薬か透明釉ふきがけとなるわけです。
2枚ずつあるので、1枚は透明釉、1枚は無釉とすることも考えはしました。
ただ、無釉であろうと、潜在的な気泡やヒビによって
本焼きで割れる可能性というのは結構あるのです。
つまり、成功が「透明・無釉・無釉」とかですと、揃いになりません。
攻めるか、守るか。
普段の私なら確実に攻めていたと思います。そういう性格です。
しかし今回は頼まれモノ。失敗するわけには行きません。
もう一度作りなおすには、先方が楽しみにしすぎています・笑
結局、全てを濃い目の透明釉ふきがけとしました。
無釉薬よりは表情があって面白いし、透明釉がけよりはローリスク。
1枚ずつでもいい、無事に出てきて欲しいな。
明日、本焼き窯入れです。ドキドキ。