アクセサリ・陶磁器・雑貨の手作りユニット
緊張の糸がぷっつり切れて、
家に帰って倒れこむように寝ていまして
ご報告が遅くなりました。
窯出しが、終わりました。
3日間ドキドキしっぱなしでしたが、
本当にもう今日の午前中はドキドキしました。
動悸で死ぬんじゃないかと。
でも不思議ですね。
いざ窯の前に立って、蓋を開けたら
すーっと冷静になって着々と作業出来ました。
B級品も数点出てしまいましたが、
目標点数はクリアして、まずまず成功です。
圧巻。
B級品は処分してしまおうと思っていたのですが
練込模様はきれいに出ていますので
あまりひどいものは除いて、手作り市限定で
安価にてご提供することにしました。
小物いれや観賞用としてお使いいただければうれしいです。
B級品を除いた作品を、軽くご紹介しておきます。
(気力が回復したらきちんとした写真を撮ります……すみません)
まず、陶器小物エリア。
にゃん香炉、テーブルクロスウェイトをはじめとした
練り込み磁器以外の作品です。
薔薇小椀。
こちらはまだきちんと紹介していないですね、
新色のピンク角貝波皿。
そして、たくさんの木の葉の杢皿。
窯詰め・窯出しと緊張が続き、無事終わったことで
すっかり気が緩んでしまって……いるかと思いきや。
明日はいつかと最終打ち合わせだし、
明後日は雑司ヶ谷手創り市の選考発表だしで
あまり気の休まるヒマがありません。
今日は簡単なご報告のみで、早く寝ようと思います。
成功を祈ってくださった方、ありがとうございました。
また、ここまで導いてくださった先生に
この場を借りて改めまして謝辞を。
本当にありがとうございました。
昨日のひょうたん皿制作の話の続きです。
前述しました通り、磁土は腰が弱いため
型から外すのに自然乾燥だとかなり時間がかかります。
ので、私はドライヤーで乾かすという強引な方法をとっています。
しかし、今回は凹型です。
単純に横からドライヤーをあてても粘土は乾燥しません。
しかも均一に乾かさないとヒビが入ったり割れたりしますので、
ろくろで回しながら少しずつ乾燥させなくちゃいけないんです。
どうしようコレ。
ひと通りウンウン唸ったのち(あくまで自習時間なので)、
しかたがないので残業中の先生にご相談してみたら、
「板を渡して上からあてられるようにしましょう!」と。
正直この時点では意味がわかったなかったのですが、
先生はなにやら椅子の上に椅子を重ねたりしています。
その上に「亀板」と呼ばれる、ろくろ用の大きな木の板を載せて……
なんか出来がっていく。なんだろうコレ。
と思っているうちに、なにかの建造物ができていました。
驚愕。
紺のタオルの上にちょこんと乗っかっているのがドライヤーですね。
たしかにこれなら、ろくろの真上から風をあてられる!
しかしすごいですよね、このソリューション。
作品の上にドライヤーが落ちないように様々な工夫がなされてるし。
場数が違うというか、天才や!と思いました。
この日は3色中1色しかできなかったので、
違う曜日のの自習時間には自分でこの装置を組み立てなくてはなりません。
他の方に「アイツとうとう気が狂ったか」と思われそうでなりません。
手作り市の話題中心で
すっかり忘れ去られた感のあるひょうたん皿ですが
ちゃんと制作は進んでいますよ。
平たく作った皿を、ちょっと変わった形にするために
超鋼カンナで削りました。
左が作業前、右が作業後です。
上面がまっすぐを、レンゲが2つくっついた形にする作業です。
で、超鋼カンナというものはこういうもの。
これでカリカリ削っていくわけですね。
あんまり磁土以外で使ってるイメージない道具かも。
磁土を削るときは、「完全に乾燥する直前」がベストです。
完全に乾いてしまうと硬くて骨が折れるし、
とはいえ生だとカッテージチーズみたいにばさばさになってしまいます。
しかしこの「完全に乾燥する直前」、
最も削りやすいんですが、最も脆いんですね。
案の定、5枚中2枚割りました……
3色セットなんですが、ピンクは1枚しかマトモなのが無くなってしまいました。
釉掛けどうしようかなぁ。
その後は、おまけのぷりけつさん(仮)を作りました。
先方さん見てないと思うので書いちゃうけど、
お皿につけるサプライズプレゼントです。
もともとひょうたん皿にはアロマストーンを置く想定なので
ストーンは買ってくる予定でした。
でも、あれ別に単なる素焼きなので、作ってしまおうと。
シンプルな豆型のアロマストーンを5×3の15個に、
人型のぷりけつさんを添えてみようかな、と思って。
まあぶっちゃけ既製品のパクリなのですが、既成品サイズが大きすぎたので。
乾燥もろもろを考えると、20日の素焼き窯に入れるには
昨日がリミットだったんですね。
寝っ転がっている人は教室で作れたのですが、そこでタイムリミット。
まさかの自宅に磁土持ち帰りで手びねりしていました・笑
うまいこと焼けるかなー。