アクセサリ・陶磁器・雑貨の手作りユニット
ブログのカレンダーに、とうとう埋めようのない穴をあけてしまったことを
ちょっとは悔いているナギサです。いつか同様、体調を崩しております。
無理にやることでもないですしね、強迫観念に囚われるよりも、
のんびり書いていこうかなという気持ちになりました。
前々から相談はしていたのですが、いつかも書いていた通り
手芸に関係ない日記系もたまにはOKとしようじゃないかという方針に。
まったく更新されない→活動停止 よりはマシですし、
読みたいものだけ読めるカテゴリやタグがあるのもブログのいいところですしね。
前置きが長くなりました。
タイトル通り、久しぶりに練り込みらしい練り込みをしてきました。
ずっと、木目だの杢目だの、あまり凝ったことをしていないものを
練り込み練り込み言っていて、本格的にやっている方には申し訳ない……。
本当はもっとすごいものなんですよ、練り込みって!
(ちなみにひょうたん皿は無事に焼けたのに写真を撮る間もなく次の制作です;)
今回は、顔料を使わずに2色の粘土だけで模様を作りました。
これはグラデーションを作っているところ。
もともとやってる樹脂粘土などでも使われる方法なので、割と慣れっこです。
いつもにまして写真を撮り忘れたので突然飛びますが、こんな感じになりました。
たとえ写真を撮っていたとしても、意匠は室伏英治先生ご考案のものそのままですので
そもそも工程をお見せすることはできないのですが……。
こちらの本に載っているデザインです。
なにかというとこちら、土鍋を目指しております。
なので、土鍋用の土の赤と白を使っています。
今は赤と白で華やかですが、残念ながら普通に焼いてしまうと
普通に茶色になってしまうんですよね……。
ので、今回は「酸化還元焼成」という方法で焼いてみます。
話によると赤土が黒っぽく焼けるそうです。(土鍋作ること自体が初めてです)
白と黒の模様なんて絶対かっこいいじゃないですか!水墨画みたい!
になるといいですね、程度の話です。
結局今日はこの後の写真も撮り忘れて帰ってきたのですが、
取っ手をつけて蒸気孔もあけて、割とそれらしい感じになりました!
本体は後日、余った粘土を混ぜてろくろで挽く予定です。
そもそも練り込みの土鍋って見たことないし、
割れるんじゃないかなぁと今から不安でいっぱいですが、楽しみです。
さて、ここまで幾ばくかの犠牲を乗り越えて、
3色2枚ずつ、計6枚はきれいに形のとれた、
ひょうたん皿の最後の作業。
この次は作品紹介でご紹介できるはずです。(できるといいな)
ヤスリがけと施釉をして、本焼き準備です。
施釉にかなり悩みました。
この形と模様であれば、本来なら透明釉がけが美しいと思います。
しかし、今までの経験上、7割方ヒビがいってしまう可能性がありまして。
磁土の腰の弱さ、この薄さが釉薬の重みに負けてしまうんですね。
しかも今回は貼り込みで作ったため、土をあまり締めれていません。
すると消去法で、無釉薬か透明釉ふきがけとなるわけです。
2枚ずつあるので、1枚は透明釉、1枚は無釉とすることも考えはしました。
ただ、無釉であろうと、潜在的な気泡やヒビによって
本焼きで割れる可能性というのは結構あるのです。
つまり、成功が「透明・無釉・無釉」とかですと、揃いになりません。
攻めるか、守るか。
普段の私なら確実に攻めていたと思います。そういう性格です。
しかし今回は頼まれモノ。失敗するわけには行きません。
もう一度作りなおすには、先方が楽しみにしすぎています・笑
結局、全てを濃い目の透明釉ふきがけとしました。
無釉薬よりは表情があって面白いし、透明釉がけよりはローリスク。
1枚ずつでもいい、無事に出てきて欲しいな。
明日、本焼き窯入れです。ドキドキ。
先日の手づくり市でヘナタトゥーを
施術させていただいた方、おふたりから
定着後の写真をいただきました。
おふたりとも手の甲でしたが、
やはり個人差はあるようですね。
いずれにせよ、きれいに発色したようで一安心です。
うちおひとりは自分でもやってみたい方で、
「自分でやってもこんなに綺麗に発色しませんでした!」
とのことで、施術中、帰ってきてからも色々ご相談を受けて
アドバイスさせていただきました。
というわけで今回は、施術中~施術後における
発色のためのTIPSを書きたいと思います。
なんといっても定着に必要なことは、
「なるべく乾かさない」。これに尽きます。
なるべく湿った状態を長く保ちます。
まず、手早くささっと描くことですね。
そうすると染まりムラがありません。
そして、無理に乾かさないこと。
実は人に施術していただいた際、
発色が悪くてがっかりした思い出があります。
その方はドライヤーで乾かしていました。
回転率あげるためには仕方がないのかもしれませんね。
書き終わったあとも自然乾燥し、表面が乾いたところで
お砂糖を溶かしたレモン汁をコットンではたきます。
これを何度かやると、とても発色が良くなります。
その後、急乾燥とペーストのズレを防ぐため、
粘着ガーゼでふたをします。
施術した日のお風呂は我慢していただいて、
寝てる間中に定着させて
翌日にペーストをはがすと、きれいに発色しているはず。
とはいえ、きれいな発色・定着のためには
ペーストがいい状態にできるかどうかが一番の肝です。
ペーストの作り方にもコツがあるので、
今後のアップデートでご紹介しますね。
(写真がないため・笑)