アクセサリ・陶磁器・雑貨の手作りユニット
昨日のひょうたん皿制作の話の続きです。
前述しました通り、磁土は腰が弱いため
型から外すのに自然乾燥だとかなり時間がかかります。
ので、私はドライヤーで乾かすという強引な方法をとっています。
しかし、今回は凹型です。
単純に横からドライヤーをあてても粘土は乾燥しません。
しかも均一に乾かさないとヒビが入ったり割れたりしますので、
ろくろで回しながら少しずつ乾燥させなくちゃいけないんです。
どうしようコレ。
ひと通りウンウン唸ったのち(あくまで自習時間なので)、
しかたがないので残業中の先生にご相談してみたら、
「板を渡して上からあてられるようにしましょう!」と。
正直この時点では意味がわかったなかったのですが、
先生はなにやら椅子の上に椅子を重ねたりしています。
その上に「亀板」と呼ばれる、ろくろ用の大きな木の板を載せて……
なんか出来がっていく。なんだろうコレ。
と思っているうちに、なにかの建造物ができていました。
驚愕。
紺のタオルの上にちょこんと乗っかっているのがドライヤーですね。
たしかにこれなら、ろくろの真上から風をあてられる!
しかしすごいですよね、このソリューション。
作品の上にドライヤーが落ちないように様々な工夫がなされてるし。
場数が違うというか、天才や!と思いました。
この日は3色中1色しかできなかったので、
違う曜日のの自習時間には自分でこの装置を組み立てなくてはなりません。
他の方に「アイツとうとう気が狂ったか」と思われそうでなりません。
手作り市の話題中心で
すっかり忘れ去られた感のあるひょうたん皿ですが
ちゃんと制作は進んでいますよ。
平たく作った皿を、ちょっと変わった形にするために
超鋼カンナで削りました。
左が作業前、右が作業後です。
上面がまっすぐを、レンゲが2つくっついた形にする作業です。
で、超鋼カンナというものはこういうもの。
これでカリカリ削っていくわけですね。
あんまり磁土以外で使ってるイメージない道具かも。
磁土を削るときは、「完全に乾燥する直前」がベストです。
完全に乾いてしまうと硬くて骨が折れるし、
とはいえ生だとカッテージチーズみたいにばさばさになってしまいます。
しかしこの「完全に乾燥する直前」、
最も削りやすいんですが、最も脆いんですね。
案の定、5枚中2枚割りました……
3色セットなんですが、ピンクは1枚しかマトモなのが無くなってしまいました。
釉掛けどうしようかなぁ。
その後は、おまけのぷりけつさん(仮)を作りました。
先方さん見てないと思うので書いちゃうけど、
お皿につけるサプライズプレゼントです。
もともとひょうたん皿にはアロマストーンを置く想定なので
ストーンは買ってくる予定でした。
でも、あれ別に単なる素焼きなので、作ってしまおうと。
シンプルな豆型のアロマストーンを5×3の15個に、
人型のぷりけつさんを添えてみようかな、と思って。
まあぶっちゃけ既製品のパクリなのですが、既成品サイズが大きすぎたので。
乾燥もろもろを考えると、20日の素焼き窯に入れるには
昨日がリミットだったんですね。
寝っ転がっている人は教室で作れたのですが、そこでタイムリミット。
まさかの自宅に磁土持ち帰りで手びねりしていました・笑
うまいこと焼けるかなー。
先日、ひょうたん皿に載せるとご紹介した
アロマストーンですが、お皿より一足先に
できあがりました。
というのも、これは素焼き仕上げで、
お皿は酸化焼成仕上げなので、
この子たちだけ早く上がってきたんですね。
磁土だからこその真っ白な焼き上がりが気に入りました。
素焼きは、スポンジのように細かい穴が
たくさん開いている状態です。
「焼き締め」といって、本焼きしてしまうと
この穴がふさがります。
釉薬をかける前に素焼きするのも、
この穴に釉薬が染みこむようにするためです。
今回はアロマオイルを垂らして染み込ませ、
香るように使用するため、素焼きで仕上げました。
中でもお気に入りはこの寝っ転がってる子です。
素焼きの素朴さを活かすために
ヤスリがけ無しでできあがりにしようかと思ったのですが、
スポンジヤスリで磨くとちょうどいい感じだったので
600~1800番までヤスリをかけました。
更に布ヤスリをかければ、つるっつるにはなるのですが
素朴さが失われてしまうため、この状態でできあがりです。
磁土を丸めて素焼きにしただけの簡単な制作でした。
(とは言え、手びねりが苦手なのでうまくできませんが……)
自分で試しに使ってみましたがいい感じなので、
練り込みで余った中途半端な粘土は全部丸めちゃおうかな。
早くお皿を仕上げて並べてみたいですね。
お皿は今週末に本焼き準備をして、
来週の焼き上がり予定です。